夢中になれる趣味は時として趣味の枠を超えてしまうことがありますよね。本人が気づかなくても廻りの友人や家族は意外と評価していてくれたり。今回ご紹介するのはカフェ風土間のあるナチュラルな住まいです。設計事務所アーキプレイスが手掛けるこちらの住まいは「シンプル&機能的&遊び心」詰め込んだ住空間です。お菓子作りがご趣味であるご主人のステージともいえるカフェ風の土間は家族はもちろん、ご近所さんや友人を招いて得意のお菓子をふるまうことも可能です。将来的には一階スペースで最小限の暮らしも可能な、将来を見据えた安心の住宅です。
敷地があるのは埼玉県朝霞市の住宅地。高さ制限をめい一杯使って建てられた建物はダークチョコレートのような深みのあるブラウンが印象的な外観です。見た目は小さな窓がいくつか散りばめられたようなプライバシーのあるデザインに。お菓子作りがご趣味のご主人のお菓子焼く香りと、チョコレート色の外観からちょっぴり吸い寄せられてしまいそうです。
玄関扉を開けると最初に目に飛び込むのはカフェ風カウンターのある土間空間です。ホワイトベースのインテリアに明るいトーンの造作カウンターとカウンターチェアがナチュラルで気持ちのいい空間を演出。壁面には各種の家電やお菓子を焼くための機会がすっぽりと収まっています。コンパクトな空間ですがスッキリと収まる収納で広がりを感じる空間です。奥にはゆったりくつろげる畳スペースに。パブリックな空間とプライベートな空間に分かれたプランとなった一階スペース、将来的にはここ一階スペースだけで最小限の生活が可能なんです。
【土間については、こちらの記事でも紹介しています】
二階に位置する家族が集まるリビングダイニングスペース。階段スペースを中心に回遊できるようなプランです。木素材をふんだんに使ったインテリアはどこか温かみを感じる心地よい空間。階段スペースが吹き抜けのような下階、上階を連続させたような繋がりを感じることができます。小上がりのバルコニースペースを囲うのは木製ルーバー。カーテンで閉め切ることなく、外部からの視線を程よくカットしてくれるプライバシーのある空間です。
キッチンスペースはセミオープンに。スペースをスッキリと余すことなく活用した収納やタオル掛けは家事をする人にとってはとっても使い勝手がよさそうです。奥まった水廻り空間ですが、連続した空間には奥まった空間にも拡散した光が届く、明るく優しい雰囲気です。空間ごとを完全に分断することなく、繋がりのある空間は家族の気配を感じることができます。
家族の集まるパブリックなスペース。BOX型の収納スペースは大量の本や小物がスッキリと納めることが可能です。上部にはロフトとして活用。様々な角度から差し込む自然光と、視線の異なる家族の居場所。建具で空間を区切ることなく一体感を感じる空間ですが、それぞれに好みの場所は高低差によって各々に過ごすことが可能です。階段スペースをパブリックな空間の一部のように活用することで、空間の広がりと視点の異なる住空間を楽しむことができます。
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