階段は階をつなぐ機能的な要素を持ちます。平面で見るとある程度スペースを取りますが、立体である形状を生かし、空間を効率的に使うこともできます。また、演出次第ではインテリア性を高め家の中のシンボル的な存在にもなるでしょう。今回ご紹介するのは、美しいデザインの階段10選。造形の美しさや家具との融合など、さまざまなアイデアを参考にしてみましょう。
武藤圭太郎建築設計事務所の手がけたこちらの家。キッチン背面の収納と、階段を融合したデザインが特徴的です。板のみが浮いたような、すっきりとした佇まいが美しいミニマルなデザインです。
井戸健治建築研究所の手がけた、大阪にある狭小住宅。白とコンクリート、ウッドの素材を組み合わせたモダンなインテリアです。階段は蹴込のないスケルトンを基調に、2段ごとにボックス状にしまるでアートオブジェのような佇まいです。
筒井紀博空間工房の手がけた二世帯住宅です。スキップフロアで構成された複雑なレイアウトをまとめる階段は、まるで一枚のアイアンを折り曲げた造形的なデザイン。空間を黒で引き締め、シャープな効果を与えています。
EU建築設計の手がけたこちらの家は、地上2階とロフトの構成の住宅です。ロフトへ上がる小さな階段は、ボックスを組み合わせ、収納も兼ねたデザイン。手洗いスペースと融合した効率的な空間です。
ラブデザインホームズの手がけた、モノトーンのインテリアが魅力のこちらの家。玄関横にある階段は、段板と蹴込で構成され、階段下はディスプレイスペースになっています。白い壁に映えるモダンなデザインです。
久保田章敬建築研究所の手がけた、河口湖の別荘地に建つ家。猫がともに住まうため、キャットステップや梁など家の中に遊び場がたくさん計画されました。ボックスがチェーンのように連なったようなデザインの階段は、ディスプレイボックスや猫の隠れ家としても魅力的です。
HELLO INC.の手がけた、木のぬくもりがたっぷり感じられる住まい。ウッドのモダンなスケルトンの棚と、黒いアイアンのスタイリッシュな階段がシンボル的なインテリアを演出しています。
ATELIER HARETOKE CO., LTD.の手がけた、鉄筋コンクリート造の住宅。コンクリート打ちっ放しのインテリアが印象的です。コンクリートとウッド、アイアンを組み合わせた階段は、繊細さとダイナミックさのあるデザインです。
ANOTHER APARTMENT LTD. の手がけたこちらの家は、46m2の敷地に建つ狭小住宅。建築面積は27m2です。空間に圧迫感を出さず、軽やかに見せながらも階段としての機能性をしっかり確保したデザインです。