内壁材で大きく変わるインテリア。家づくりの参考にしたい素敵な実例とともにご紹介。

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
ほんとのいえ, スズケン一級建築士事務所/Suzuken Architectural Design Office スズケン一級建築士事務所/Suzuken Architectural Design Office Livings modernos: Ideas, imágenes y decoración Madera Acabado en madera
Loading admin actions …

インテリアというのは、床や壁、天井に使われる素材によって印象が大きく変わります。特に壁は、常に目線の先にある部分ですので、インテリアにとって非常に大切なものです。しかし、壁の仕上げ材をクロスで済ませてしまう方も多いのではないでしょうか。クロスにも色や素材感など様々な種類がありますが、その他にも魅力的な壁の素材はあります。そこで今回は、スズケン一級建築士事務所が手がけた建物を通じて、内壁材について家づくりの参考にしたい素敵な実例とともにいくつか紹介していきたいと思います。  

様々なタイプのおしゃれなインテリアをつくり出してくれるタイル

お風呂場やキッチンといった水回りには、水はけが良く掃除が楽なタイルがよく使われますが、こちらの住まいのようにリビングといった生活空間の壁にも用いてみてはいかがでしょうか。ここでは明るい色の小さなタイルでかわいらしく温かみのあるおしゃれなインテリアが演出されていますが、暗い色の大きなタイルを用いれば重厚感のある洗練された印象のインテリアにできるなど、タイルの形や色によって様々なタイプのおしゃれなインテリアをつくり出すことができます。

写真:Eugene Makino / united LIGHTs  

躯体をそのままインテリアに取り込めるコンクリート

鉄筋コンクリート造の建物の場合は、コンクリートの躯体をそのままインテリアに取り込んでみてはいかがでしょうか。それによって、木造住宅では生み出せないモダンな印象の住まいにすることができます。こちらの住まいではコンクリートの躯体が白色で仕上げられている部分もありますが、無骨な素材感のあるコンクリートはこのきれいな白色との相性も良く、またここでは高窓から差し込む光が白い壁で反射することで、室内をより明るい空間にデザインされています。

写真:上田宏  

【コンクリートの住宅については、こちらの記事でも紹介しています】

鉄筋コンクリート住宅のメリットまとめ!

壁一面をガラスにした開放的な住まい

壁を窓にしてガラスで仕上げることも検討してみてもいいでしょう。こちらの住まいのように壁一面をガラスにすることによって、非常に開放的で明るい室内にすることができますし、こちらでは2階の床の半分が吹き抜けで取り除かれており、窓によって横方向だけでなく、縦方向にも開放感のある住まいにデザインされています。また、家型をしたガラス部分から室内の光が外へと漏れることで、家のシルエットが浮き上がり、「我が家」の温かみのある雰囲気を感じ取ることができるようにもなっています。  

インテリアも飾れる便利な造り付けの棚

壁をクロスやタイルなどで仕上げても、そこに収納棚などの家具を置いてしまえば、せっかくのおしゃれな壁も見えなくなってしまいます。そんな時は、造り付け家具で壁を覆ってみることも考えるといいでしょう。壁一面を造作棚で覆えば、大容量の収納力を持つ便利な壁となるだけでなく、その棚の一部に小物などを置けば、インテリアに余裕のあるおしゃれな雰囲気を演出することもできます。こちらの住まいでは、1万5千冊以上の本を収めるために、本棚が家中に備え付けられています。その中でも、本棚が圧迫感を生み出さないように、所々に「抜け」が丁寧につくられています。

写真:畑亮  

木材の横格子

室内に木材が使われることはよくありますが、こちらのように横格子で用いてみてはいかがでしょうか。こちらは鍼灸院のリノベーションで、この横格子が人々を内へと誘い込む役割を果たしています。住宅であれば、間仕切り壁にもこうしたデザインを用いることができるでしょう。部屋としては仕切りながらも、格子状になっている壁から光や風は通り抜けることができ、実際よりも大きく快適な空間を生み出してくれるはずです。

写真:Eugene Makino / united LIGHTs  

スズケン一級建築士事務所が手がけた建物はこちらでも紹介しています◀

※ スズケン一級建築士事務所


¿Necesitás ayuda con tu proyecto?
¡Contactanos!

Destacados de nuestra revista