キッチン照明を決める前に押さえておきたいポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
maison M, 株式会社伏見屋一級建築士事務所 株式会社伏見屋一級建築士事務所 Cocinas modernas: Ideas, imágenes y decoración
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キッチン照明をどのように選んでいけばよいのか迷われる方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、キッチン照明を決める前に押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。照明の違いによって、キッチンのデザイン性や雰囲気が変わることはもちろんのこと、キッチンでの作業のしやすさといった利便性にも直結する部分ですので、今回のポイントをしっかりと押さえておしゃれで使いやすいキッチンにしていきましょう!

キッチン照明は調理のしやすい明るさと色に

キッチン照明はムード重視の照明ではなく、調理のしやすい作業性重視の明るさや色の照明を選んでいくことがまず重要なポイントとなります。そのためにはキッチン全体を照らす全体照明と、キッチン台の上を集中的に照らす手元灯の2つの照明タイプを取り入れると効果的です。照明の色についても、食材などの色がはっきりとわかるように昼白色の照明にしていきましょう。

それぞれのキッチンに合った全体照明

キッチンを照らす全体照明には、シーリングライトやダウンライト、ペンダントライトなど様々な照明タイプを取り入れることができますが、ここで重要となることはキッチン全体をしっかりと照らすことができる照明配置です。折れ曲がるL型キッチンや長細いII型キッチンなどそれぞれのキッチンタイプに合わせて照明の数や配置を考えていきましょう。また、ペンダントライトなどの場合、上部の収納の扉を開けた時に照明器具と扉がぶつかってしまわない配慮も必要となります。

写真:松崎直人

吊り戸棚の下に設置する手元灯

キッチンの手元灯はもちろん作業中の手元をしっかりと明るく照らすために重要ですが、それだけでなく、天井から照らす全体照明だけでは自分の影が手元に落ちてしまう可能性が高くなることから、全体照明の影を生まないという意味でも手元灯の設置は非常に大切になります。その設置場所としては吊り戸棚の下に設置していくことが一般的ですが、吊り戸棚のないオープンキッチンの場合、この手元灯を設置する場所に困ると思います。次からは、そのオープンキッチンのキッチン照明について詳しく見ていきましょう。オープンキッチンについては、「オープンキッチンのある空間10選」も是非参考にしてみて下さい。

オープンキッチンのキッチン照明のポイント

オープンキッチンでは、キッチン空間がダイニングやリビング空間と壁なしでつながることになります。そうした際のキッチン照明のポイントは、LDKで照明器具や照明の色などに統一感を持たせることです。特に、照明の色については、キッチン照明には作業重視の昼白色、リビングダイニング照明には雰囲気重視の電球色を取り入れたい方も多いと思いますが、同じ空間に異なる色の照明があると違和感を感じるので、どちらかの照明を消したり、照明の色を調節できるものを取り入れてみるなどしていきましょう。

オープンキッチンのダウンライト・スポットライト

オープンキッチンのキッチン照明にはダウンライトやスポットライトがよく採用されます。というのも、照明を天井に埋め込むダウンライトであれば、照明器具によってLDKの空間が分断されることもありませんし、キッチン照明が見えなければリビングダイニングの照明デザインも選びやすくなります。また、ダウンライトもスポットライトも吊り戸棚がなくても手元をしっかりと照らしてくれるため、キッチンの作業のしやすさにも有利となります。

オープンキッチンのペンダントライト

オープンキッチンのキッチン照明として、ペンダントライトを取り入れることもできます。特に、こちらの有限会社 コアハウスが手掛けた住まいのようにキッチンカウンターとダイニングテーブルがつながっている場合、ダイニングのペンダントライトと並べながらキッチン照明を配置することで、非常に統一感のあるおしゃれな照明、そして空間に仕上げることができます。

【照明については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 照明計画を始める前に押さえておきたい事まとめ

※ シーリングライトからブラケットまで。住まいを照らす照明の種類まとめ

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