タンスvsクローゼット 上手に使い分けよう

Aya F. Aya F.
片瀬海岸の家, 暮らしの醸造所 暮らしの醸造所 Dormitorios eclécticos
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クローゼットやタンスは、どんな生活をされている方にとっても欠かすことのできない家財道具。とはいえ、最近の住宅事情の変化に伴い、かつて花嫁道具として持ってこられたようなタンスはあまり見かけなくなってきたようです。その代わり、ウォークインクローゼットなどの造作タイプの衣裳棚が増えてきました。地震対策などを考えると、確かに造作式の物は便利ですが、古い家具にもそれなりのよさがあるもの。衣類によっても使い分けたいですね。今回は、これらの使い分けについて考えていきます。

クローゼットとタンス、どちらを選ぼう?

タンスをはじめとした据え置き型の家具は、近年あまり売れなくなってきているといいます。その代わりに、新築物件では、衣裳部屋のようなクローゼットを備え付けたものが多くみられるようになりました。住み替えをする折にも、タンスを売ろうとしても、幾何にもならないとか。造作棚は確かに便利ですが、うまく使えていますか?ともすればタンスの方が使い勝手がよい、と思われる方もあるはず。使い方、衣類の種類などによって家具を使い分けたいですね。

衣類に合った選び方

クローゼットは掛けて仕舞ったり、お店のように棚の中に重ねて収めていったりする方法が主。確かに、日常的に洋装をしている人にとっては便利な収納方法かもしれません。逆に、和装をメインとして暮らしておられる方にとっては、タンスという、深さのあまりない引き出し式の収納は、平たく畳んで仕舞う着物にぴったりの家具なのです。また、桐といった燃えにくく、調湿効果があるため、大切な着物を守ってくれます。ワードローブに合わせて家具を選びましょう。

Photo: 安川千秋

おしゃれな調度品としても

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骨董品に並ぶような和箪笥は、空間を飾るおしゃれな調度品としても使えそうです。こちらは、神奈川の建築家・建築設計事務所山田屋の手がけたお宅。築100年以上にもなる蔵屋敷を再生したものだそうで、黒光りした梁と床が印象的な和空間です。部屋の奥に配されている和箪笥は、色合いもデザインも空間にしっくりとマッチしており、時代を感じさせてくれますね。錠がしっかりしたものであれば、大切なものを仕舞う場としても適しているかも?!

ミニマルに仕舞う?

ジャケットやコートなど、丈の長いものは、やはり掛けて仕舞うのが向いていますが、しわにならない衣類は畳んで収めるのがコンパクトにまとまります。こちらの衣裳部屋は、浅めの引き出しばかりのタンスが。ひとつの引き出しにつき、入る量はかなり少なくはなりますが、収め方によっては一目で何があるか見渡せるため、探しているものが見つかりやすそうですね。ただ、これほど箪笥を並べるにはスペースも必要。お住まいの広さも考えて選びたいものです。

スペースがゆるすならすべてハンガーに?!

限られたスペースのクローゼットに、すべての衣裳を収めるとなると、どうしても省スペースのためにきっちりと畳んで衣装ケースなどに詰め込んでいくことになります。が、逆に広々としたウォークインクローゼットをお持ちなのであれば、いっそすべてをハンガーに掛けて仕舞うという方法もアリ。こちらでは、上着やシャツなどもすべてハンガーに掛け、ズボン類も専用のレールに掛けられる仕組みとなっています。洗濯後に手を掛けずに収納できるため、一人暮らしの男性にぴったりです。

お部屋のサイズに合わせてカスタマイズ

新築物件では造作されたクローゼットのあるお宅が多くなってきましたが、中古物件などでは、リノベーションなど手を加えることによって衣裳収納を作ることになります。衣裳部屋を作るほどスペースがない場合には、部屋の一角を自分に必要な大きさのクローゼットにカスタマイズしてみるのはいかがでしょうか?こちらのお宅では、壁の一面を利用して、衣装ケースとハンガーラックでクローゼットをDIYしています。サイズも棚数も、自分好みにでき、家具を新調するよりもリーズナブルです。

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