照明効果は空間の印象を丸ごと変えてしまうほど大きな影響を持っています。場合によっては、大規模なリノベーションをしなくても照明を変えるだけで住宅の雰囲気を変えることも可能なのです。照明が素晴らしい効果を発揮している13の事例を紹介します!
天井が低い部屋は高い部屋に比べて圧迫感が生まれがちです。しかし、天井が低いことでどっしりとした落ち着きや巣にこもるような居心地の良さを感じられることも事実。圧迫感を軽減して落ち着きや居心地の良さを強調するには、天井水平方面へ大きく広がる光が良いでしょう。コーブ照明なら浮遊感が生まれ、天井高をぼかすことができるのでさらに効果的です。
消費電力が少なく長寿命のLED照明。光量や設置場所にこだわれば、こちらの部屋のようにふんわりとした雰囲気を作ることも可能です。複数設置しても電気代を抑えられるのが嬉しいですね。
こちらも同様にLED照明です。しかし先ほどの部屋とは印象が大きく異なり、まるでクラブのようなムーディー&近未来的な雰囲気です。このようにLED照明の優れた点は光の色をピンポイントで設定できることなのです。照明効果は強い影響を持っているだけに、少しの色の違いでも部屋の雰囲気が変わります。ネクストレベルの照明効果を求めるのなら、光の専門家である照明デザイナーに依頼するのが正解です。
中間色の落ち着いた色調とコンクリートの無機質な存在感。それらをつないでいるのが温かく柔らかい照明の光です。ふんわりとした陰影が生まれ、家庭的な温かみと居心地の良さが加わりました。
色や光量だけでなく、照明のデザインそのものも重要です。オーバーサイズの照明は個性的なアイキャッチとなります。インテリアのスタイルを強調したり、逆に外しアイテムでアクセントとしたり… 。照明はインテリアの完成度を左右する重要な要素です!
天井に複数のダウンライトと二台のスタンドライトが設置された部屋です。異なる形状で広がる光が交わり、ドラマティックな効果を生んでいます。シンプルなインテリアが照明をより引き立て、まるで星空に包まれているかのようなロマンチックな空間となっています。
木材の天井と壁が堂々たる雰囲気のこちらの住宅。木材の魅力と存在感を邪魔することなく、引き立てつつ明るさをもたらしているのが埋め込み型のシンプルなダウンライトです。一個あたりの光量は弱いので複数設置し、さらにスタンドライトなどと組み合わせるのがおすすめです。
ダクトレールにスポットライトを組み合わせるとおしゃれなカフェのような雰囲気を作ることができます。光の方向を設定できるので、ソファやサイドテーブルなど、光が必要な場所を確実に照らすことが可能です。
キッチン&ダイニングは特に照明にこだわりたいところ。刃物や高熱を扱う作業スペースでは安全確保のため手元をしっかり照らす専用照明を、ダイニングエリアでは皆がリラックスでき、食事を美味しそうに見せる色と光量にこだわって下さい。
人々を迎え入れるエントランスは動線をリードする照明が必要です。こちらの住宅はライン状のコーブ照明に加えダウンライトを複数設置しています。光で人々を導くと同時に、ダウンライトが石材の壁を照らして質感を強調しています。
シンプルなインテリアに個性とオリジナリティを加えているのが、ランダムに配置されたライン状の照明です。シンプルながら遊び心を感じさせ、インテリアが一気に特別な雰囲気に。
天窓は自然光で室内を照らす、いわば天然の照明効果です。屋根裏部屋や天井がとても低い空間では特に絶大な効果を発揮します。しかし当然夜間は自然光が差さないので電力も必要となります。低い位置に間接照明をいくつか設置して、昼間の明るさとはギャップのあるムーディーな”暗さ”を楽しむのがおすすめ!