お庭が小さいから、あるいはマンション住まいだからという理由で、お庭をもつことをあきらめてはいませんか?小さなお庭でもマンションのバルコニーでも、工夫次第で魅力的に彩ることができます。小さなエクステリアが素敵なお庭に変身した、4つの例をご紹介します。
都内の戸建て住宅が建つ敷地の一部です。築年数の経過した住宅ではありますが、大きな掃き出し窓が魅力的です。
この空いているスペースにウッドテラスをつくりました。テラスの床面は掃き出し窓に続くリビングと高さを合わせているので、室内から気軽に行き来できます。
壁面には隣地との界壁を兼ねたウッドフェンスを設置しました。ウッドフェンスにはプランターをひっかけて、壁面ガーデンとしています。
こちらも都内の建物です。建物と敷地の間には建物に沿って細長い外構があります。以前はサツキを植えていましたが、根腐れを起こすなどのトラブルがあり、植物が十分に育つ環境ではありませんでした。
土壌を改良し、植物を新しく植え替えました。この建物がお米屋さんということもあり、新しい植物はイネ科のものを植えています。一般住宅でも細長いスペースには種類を絞って植栽すると、その場所に一体感が出そうですね。
建物正面にはシンボルツリーであるサンカクバアカシアを植えました。シルバーの小さな葉が他の植栽とも調和し、繊細な雰囲気を演出しています。
マンションのテラスやバルコニーは、日当たりや広さ十分でないことも多く、お庭のように彩ることは難しいと思われるかもしれません。こちらのお宅も日当たりにやや不安があったそうです。
そこで、植物は耐陰性のものを中心に選びました。ディスプレイボックスや床にしたパレット、収納はレッドシダーで造作しています。白いタイル貼りのテラスは無機質な印象になりがちですが、レッドシダーのぬくもりが加わることによって、都市部ならではの洗練されたテラスガーデンになりました。
出入り口付近に土間コンクリートを打設しただけのサービスヤードです。小さなスペースにも好みの外構デザインを加えたいものです。このサービスヤードがどのように変身したか、見てみましょう。
床部分には、サービスヤードの手前から奥にかけて質感のある石調の床材を施しています。床材の微妙に異なった色味は、ナチュラルな外壁にも違和感なくなじんでいます。
隣地との間にはウッドフェンスを設置しています。植えたばかりの小さな樹木の生長も楽しみです。細長く小さな外構には植物を片側に寄せて植栽すると、家の中からだけでなく外に出ても楽しめそうですね。